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北京・成都訪問 Vol.2 キャッシュレス化社会と現地で感じたこと

パンでミック以降、中国への入国にはビザが必要だったのだが、つい最近ビザなしでもいけるようになったそう。なのでこの機会に旅行先としてぜひおすすめしたいところだが、一つ問題がある。

キャッシュレス化が進みすぎて現金を使えるところがほとんどないそう。支払いはアリペイで、有名な観光地も事前予約が必要だそう。しかもクレジットカードも使えない。

中国はグーグルやLINEを使用できないので、中国独自のアプリが使われていることが多い。それでも中国の人口規模から市場として十分なのだろう。

観光客を寄せ付けないしくみのようだが、それでも観光業も成り立っているということなのだと思う。

 

わたしが訪問したのは2017年の時で、その時もキャッシュレス化が進んではいたが、現金でも電車に乗れたし、普通に買い物ができた。

つまり7年ほどでキャッシュレス化が大きく進んだということだろう。

7日間の北京・成都訪問だったが、そのほとんどはスケジュールがびっしりだった。なので、お金を使う暇もなかったのだが、一日だけ夜8時ごろからフリーの時間があったので、夜の天安門に繰り出したのを覚えている。

時間的に中に入ることはできなかったが、自分たちで電車に乗って、駅の手荷物検査を抜け、写真を撮ったりお土産屋さんをみたりしたのは、個人的にはワクワクする大冒険だった。

 

スケジュールみっちりで何をしていたかというと、朝早くから夜9時ごろまで、故宮万里の長城、パンダ保護施設などに観光したり、ウェルカムパーティーに招待されて現地の学生と交流したり、中国の最新施設・企業などを訪問していた。

直前にラストエンペラーをみていたので、故宮紫禁城)の内部は圧巻だった。その広大な土地を存分に使って王宮が建てられていた。

中国の長い歴史を感じるし、日本ではこんなに大きな土地を使えない。世界の広さを感じた。

 

現地の学生に言われてハッとしたのは、中国のもの(ドラマや映画、ミュージシャンなど)で何か知っているものはある?と聞かれたときだ。

ラストエンペラーやキングダムは中国史の話だが、中国で作られたものではない。外からの見られ方によく思っていない可能性がある。

そう考えると何も浮かばなかった。向こうはアニメやアーティストなど、日本の好きなものを知ってくれているのに、こちらは何も知らないのだ。

中国語や映画を見る前にそういうことをちゃんと調べてくればよかった。

コミュニケーション自体は出川イングリッシュやジェスチャー、翻訳アプリで何とかなる。それよりも相手や相手の国に対して興味を持っているという姿勢を示すべきだったと気が付いたのだ。

せっかく中国政府に招待してもらっているのに、観光気分なこちらの姿勢が悪かったのだ。

コミュニケーションの大事な部分が欠けていた。そういう学びがあったという面でもいい経験だったと思う。